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寒い冬の必需品!石油ファンヒーターを使用する前にお手入れをしよう
ストーブ、こたつ、石油ファンヒーター、オイルヒーターなどの暖房器具は、冬に欠かせないアイテムです。部屋の中をじんわり暖めてくれ、移動させるのも簡単なので家のいたる場所で活躍してくれます。
私も石油ファンヒーターを使用しているのですが、皆さん掃除の仕方知っていますか? 冬になるとほぼ毎日使う石油ファンヒーター。使えば使うほど汚れていきます。掃除をしないままだと異常燃焼や故障の原因になるようです。そこで今回は、石油ファンヒーターの掃除の仕方を調べてきました。
片付けが肝心!?
シーズン終わりに石油ファンヒーターの灯油を使い切っただけでお手入れをせずに片付けていませんか? お手入れせずに片付けるとトラブルの原因になってしまう可能性があります。
実際、私がそうでした。10年ほど前ですが、灯油さえ残っていなければ問題ないだろうと簡単に外側を拭いただけで段ボールにしまいクローゼットへ。季節は巡り冬がやってきて寒くなったので石油ストーブを出しました。出したときも汚れてないからと簡単にホコリを払っただけで灯油を入れてスイッチオン!
すると……温風吹出口から黒い煙がモクモク出てきたのです。もちろん灯油のイヤなニオイもあっという間に部屋に充満しました。びっくりしたどころじゃありません。ファンヒーターが爆発する! と、恐ろしくなりすぐスイッチを切ってコンセントを抜きました。そして、もうこんな恐ろしいファンヒーターは使えないと新しい石油ファンヒーターを購入したのです。
適切なお手入れをして片付ければこんな恐ろしい目にも、要らない出費もなかったでしょう。いい勉強になりました。
いくら片付けが肝心と言っても、今年も冬は目の前です。まさに石油ファンヒーターが大活躍する時期ですよね。お手入れせずに片付けていた人は、今シーズン、安全に使用するためにもしっかり掃除をしていきましょう。
石油ファンヒーターの掃除方法
石油ファンヒーターの掃除はフィルターや吹き出し口の汚れや埃を取ることが主になります。どのように掃除していくのか説明するのでみていきましょう。
用意するもの
・ブラシノズルをセットした掃除機
・乾いた布
・ブラシ
・ゴム手袋
・新聞紙
(1)電源プラグ・コードの確認
石油ファンヒーターを出したら乾いた布でプラグやコードのほこりや汚れを拭いてください。このとき、電源コードやプラグ部分に傷みがないか確認しましょう。コードの断線、中身の露出などの支障があると異常発熱や発火を起こす原因になります。
(2)温風空気取入口フィルター
石油ファンヒーターの背面についている温風空気取入口フィルターを外さずにブラシノズルをセットした掃除機でホコリを吸い取っていきます。ある程度ホコリを吸い取ったら外せる場合は外して再度、掃除機でホコリを吸い取ります。細かい部分はブラシを使用しお手入れしましょう。ホコリを取り除いたら乾いた布で拭いて終了です。
※メーカーによっては感電の恐れがありフィルターの取り外しを禁止している場合があります。取扱説明書を必ず読むようにしてください。
(3)燃焼空気取入口フィルター
ブラシノズルをセットした掃除機で燃焼空気取入口フィルターのホコリを吸い取ります。背面にある温風空気取入口フィルター、燃焼空気取入口フィルターにホコリが溜まったまま使用し続けると、酸素不足で不完全燃焼となっていまう可能性があるので注意してください。
(4)オイルフィルターに汚れが溜まっているとき
灯油に混入したごみや水が油フィルターにたまることがあります。油フィルターが詰まるとタンクの灯油が本体に供給されずエラーの原因にもなります。
ゴミやホコリを見つけたら、新聞紙を敷きゴム手袋をして油フィルターを取り出します。そして、スポイトなどで吸い取る、もしくは、灯油ですすぎ洗いしてください。すすいだあとは乾いた布で拭き乾かしてください。次に固定タンク内にある灯油を給油ポンプで吸い取り、乾いた布で拭いたら終了です。※油フィルターを水で洗わないよう気をつけてください。
(5)外側を拭く
最後に本体の外側を乾いた布で拭いたら終了です。今回ご説明した方法は本来、片付けのとき行う掃除と同じです。石油ファンヒーターの掃除をせずに片付けてしまった人は、今シーズン使用する前にお手入れしていきましょう。
古い灯油がタンクに入ったままの場合
古い灯油がタンク内に残ったまま。もったいないから今年も使おうなんて考えていませんか?
確かに灯油には使用期間の縛りがありません。しかし、灯油は日光、紫外線、空気、温度、水分の5つが原因で変質します。長く放置されていた灯油はほぼ酸化しているでしょう。そのような灯油を使うのはリスクしかありませんよ。黒い煙がモクモク出てくる可能性が……。タンクに残っていた灯油は使わないようにしてください。
そして、ここで問題が発生! 古い灯油の処分です。この場合はガソリンスタンドに持っていき処分してもらいましょう。近くにガソリンスタンドがない場合、連絡し相談してみてください。
掃除は週に1回!
石油ファンヒーターは週に1回空気取り入れ口のフィルターを掃除していきましょう。ホコリを取るだけでOKです。内部は感電の可能性があるので掃除しないでください。ホコリが溜まると温風が弱まる、エラーの原因になる、必要以上に灯油を消費してしまうなどのデメリットがあります。
効率的に部屋を暖めるポイント
効率的に部屋を暖めるポイントは、石油ファンヒーターの置き場所です。窓の下、壁側に15cm以上離して置くのがおすすめです。冷気がファンヒーターに取り入れられ温風になり部屋を暖めてくれます。ただし、カーテン・布団や毛布など燃えやすいもののそばはホコリが溜まりやすく火災の原因にもなるので注意してください。
また、温風の循環を妨げないようファンヒーターの前に物を置かないようにしてください。ファンヒーターの温風が広がる場所に置くことが効率的に部屋を暖めるポイントになります。
【まとめ】
寒い冬、石油ファンヒーターで温まろうと思ったら故障していた! 煙が出てきた! なんてなったら最悪です。
そうならないためにもお手入れは重要!
掃除の仕方もホコリを取るだけなので難しいことはありません。しかも、石油ファンヒーターは灯油を燃料にする事で水分が発生し、灯油1Lの燃焼で1L(1000mL)の加湿効果があるそうです。乾燥が気になる冬場には嬉しいメリットですよね。石油ファンヒーターのお手入れさえしていれば長く使用でき、寒い冬もあったかな部屋で気持ちよく過ごせるのではないでしょうか。
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