コラム
遺品整理業者
遺品整理業者の始まり
遺品整理という仕事は、まずは便利屋からスタートします。
20世紀の後半(1998年くらいから)頃、多くの便利屋がいました。
その便利屋に、多く依頼があったのが「ゴミ屋敷の片付け」と「不用品の回収」そして「遺品整理」です。
そこで、そういった依頼に特化した業者が多く現れ、
次々と「遺品整理業者(当時は不用品回収業者と名乗っていた業者がほとんどです)」を法人化をしていきます。
その当時、ADSLの商用化などインターネットの普及が劇的に広まり、
インターネットを通じて、遺品整理業者探しをする事が当たり前の世の中になっていきます。
法人化した「遺品整理業者」は時代の流れに上手く乗り、21世紀前半に掛けて市場が急激に拡大をしていきます。
その当時急成長を遂げた市場では、多くの業者が乱立し、
「不法投棄問題」や「高額請求問題」など多くのトラブルが起こります。
21世紀前半(〜2010年頃)頃には、多くの業者が淘汰・粛清される事になります。
それでも遺品整理の市場は拡大を続け、その後、社会的にも「遺品整理業者」が広く認識される事になります。
現在では、より合法的に、より健全化を目指した多くの「遺品整理業者」がいます。
業界がきちんと整備が行われるには、まだまだ時間が掛かりそうです。
これからの遺品整理業者
「遺品整理」は業界自体の歴史が浅いため、間違った知識や情報がネットで(メディアや新聞でも )蔓延しています,
また、「遺品整理」には様々な法律が絡むため、中々方針を一本化出来ない部分ももあります。
公的な資格や免許もありませんので、誰でも簡単に始める事が出来、
少ない知識や経験でサービスを行なっている業者さんも多く見受けられます。
葬儀社さんなどと提携し「遺品整理」という名前を利用し、ご利用の方に対して、
過剰なサービスで高額な請求をしている業者さんも多くいます。
「遺品整理」には社会的に重要な役割があると認識をし、健全なサービスを提供する業者さんが多くなることを願っています。