循環型社会のキーワード3Rとは?家庭で簡単に取り組める活動はコレ!
2023.03.06
リユース&リサイクル
人類の未来、みんなの地球を守るため、世界全体が循環型社会を目指し動き出しました。国や企業だけでなく市町村や家庭でも取り組んでいかなければなりません。
循環型社会を実現するために何ができるのか? そのキーワードが『3R』です。3Rとは、「Reduce(リデュース)」、「Reuse(リユース)」、「Recycle(リサイクル)」、3つの頭文字『R』を使った総称です。今回は3Rを詳しくお届けするので、循環型社会を目指すために個々でどんな取り組みができるのか考えるきっかけにしてください。
『3R』とは
循環型社会を実現するために重要なキーワードが『3R』です。3Rがどんな意味を持つのか説明するのでみていきましょう。
(1)Reduce(リデュース)
リデュースは日本語で「減らす」という意味を持ちます。3Rではゴミの発生、ゴミの量を減らす取り組みを指します。この活動はゴミを物理的に減らすことを目指しています。
・食品ロスを減らすため食べ切れる分だけ購入する、残さず食べる
・買い物にはマイバックを持っていき使い捨てがちなレジ袋の使用を減らす
・ペットボトル飲料の購入を控えマイボトルを利用する
・過剰包装は断るなど……
これらもリデュース活動のひとつであり、今からでもできる取り組みです。
(2)Reuse(リユース)
リユースは繰り返し使うという意味を持ちます。一度使ったから捨てるのではなく再利用すること、繰り返し使う活動を指します。資源には限りあるものがたくさんあります。ゴミを減らすことで自然環境への負担を抑える必要な取り組みです。
・着なくなった洋服を必要としている人に譲る
・不用品はフリマアプリやリユースショップ(リサイクルショップ)を利用する
・壊れたら修理して使う
・使い捨て洗剤(シャンプーや食器洗剤など)を詰め替え洗剤に替える
・広告の裏はメモ用紙に利用するなど……
再利用と聞くと皆さんはリサイクルという言葉に馴染みがあるのではないでしょうか。広い意味でリサイクルの中にリユースを含む場合もありますが、3Rではリユースとリサイクルは使い分けられています。では、リサイクルがどのような取り組みか説明します。
(3)Recycle(リサイクル)
3Rのリサイクルはゴミから利用できる部分だけを取り出して、原材料やエネルギー源などの再資源として利用する取り組みになります。
・使用済みのペットボトルから合成樹脂を再生し、食品トレイ、繊維、シート、成形品などさまざまな合成樹脂製品や新しい製品を作る
・使用済みの空き缶から鉄やアルミニウムを取り出し再生利用する
・使用済みの牛乳パックをトイレットペーパーに再生利用する
・使用済みのガラス瓶を溶かして新しい製品を作るなど……
自治体のルールに従ってゴミの分別を徹底する、リサイクル製品を購入する、リサイクル回収に協力する、家電4品目やパソコンはリサイクルのルールに従って処分するなどが家庭でもできるリサイクル活動です。
3Rは2004年6月に米国で開催されたG8サミット(シーアイランドサミット)において当時、日本の総理大臣であった小泉首相が掲げた考え方です。ただ、残念なことに、近年、ゴミ排出量の減少は進んでおらず、3R対策、特にリデュース・リユース対策は、重要であるにもかかわらず十分な成果を挙げてきたとはいえない状況になっていたそうです。
ですが、今は3Rの活動が自然や資源、人類の未来を守るためにも重要な取り組みだと徐々に浸透しています。3Rを進めるうえで、日常生活から発生するゴミをどうしていくかは、世界中の人々に共通する最も身近な問題だと考えられます。
3Rの優先順位
世界共通のゴミ問題を解決するには、3Rの優先順位を守ることが重要です。優先順位を守ることがゴミを減らし資源を守る活動に繋がるのでみていきましょう。
優先順位1位:リデュース
ゴミ自体を減らすことで資源を節約することができます。
優先順位2位:リユース
不要になったから捨てるのではなく必要としている人に譲ったり、再利用することでゴミの発生を抑えることができます。
優先順位3位:リサイクル
リデュース、リユースをしたけれど完全に不要になった、修理もできないほど壊れたという場合は、新しい資源に生まれ変われるよう自治体のゴミ分別を守り適切に処分しましょう。
この優先順位を守ることが循環型社会への道筋になっていくのではないでしょうか。購入する前、本当に必要なものなのか? 何か捨てようと思ったときは再利用できないか、一度振り返って考えてみてください。
家庭で取り組める3R活動
(1)食品の買い物を工夫する
買い物前に家にある食品を把握して無駄な買い物はしない、賞味期限・消費期限に気を付ける、食べ切れる分だけ購入する、少量パックやネット配達のミールキットなどを活用して食品ロスを出さないよう買い物の工夫を意識しましょう。最近は家にある食品の賞味期限を管理するアプリもあるので上手に利用してみてください。
(2)安売り・特売日・バーゲンに気をつける
安売りや特売日、バーゲンセールなどはあれもこれもと余計なものまで買ってしまいがちです。ほしいから買うのではなく必要なものだけを買うように心がけてください。あれば便利、いつか使うと思うものは、使う日が来るまで買わないようにしましょう。本当に必要なものなのか、長く使えるものかを考えながら選ぶようにしてください。
(3)エコバックを持ち歩く
包装・容器のゴミは多くがプラスチックで作られています。ゴミとして出したとき、処分するためにはコストがかかり焼却する際には二酸化炭素が発生します。二酸化炭素は温室効果ガスの主成分であり、この増加が地球温暖化を含む気候変動を悪化させる要因にもなっています。不法投棄などにより陸地や海洋を汚染する問題も発生しています。
そして、プラスチックは石油で作られています。大量にプラスチック製品が生産されれば資源を大量に消費することに繋がります。石油は限りある資源です。約36年で枯渇するともいわれています。エコバックの利用がごみの排出削減や地球温暖化防止にも繋がり、資源や環境を守る取り組みとなります。
(4)リユースショップ・フリマアプリを利用する
購入が必要になった、不用になったものを誰かに譲りたいと思ったときは、リユースショップやフリマアプリを活用するようにしましょう。これらを利用することはリユース活動に繋がります。
自分はもう使わないものが誰かの役に立てるかもしれません。誰かが使わなくなったものが自分に必要なものかもしれません。リユースショップやフリマアプリには捨てる以外の選択肢があります。
(5)不用なものを買わない
本当に必要なものを買うようにしましょう。不用なものは買わないこと。いつか使う、あれば使うなどは結局使わなかったとなりがちです。そして、購入する際は、安くて手軽なものを買うより、ちょっと高価でも厳選した良いものを買うようにしましょう。高品質のものは耐久性もあり長く使えば使うほど味がでて愛着も湧くことでしょう。
必要最低限の質の良いものに囲まれた暮らしは快適で気持ちいいものです。また、何か必要になったとしても購入するのではなくレンタルやシェアリングをうまく活用するのもゴミを出さない活動に繋がります。
【まとめ】
循環型社会のキーワード3Rについて理解を深めていただけたでしょうか。今、世界は大きな転換期を迎えています。一人ひとりの意識を変えることが大袈裟ではなく資源、地球、人類の未来を守ることに繋がります。
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