トップ - ノウハウ - 【悪徳業者に注意】遺品整理の価格相場と業者に依頼するときの注意点

【悪徳業者に注意】遺品整理の価格相場と業者に依頼するときの注意点

2023.01.12

業者選び 遺品整理

親族が亡くなり、遺品整理の必要が出てきた時…自分たちで済まそうとするか、業者に依頼するか悩みますよね。また、業者に依頼する場合はいくらかかるのか、何を用意すればいいのかなども更に悩むところかと思います。

そこで今回は、遺品整理業界20年以上のプロが、

  • 遺品整理の間取り別価格相場
  • 遺品整理が高額になりやすいケース
  • 業者に依頼するときの注意点
  • 良い遺品整理業者とは

…などをご紹介しましょう。

合わせて、遺品整理の費用が高額になりやすい条件や、悪徳な遺品整理業者の見分け方などもご紹介します!

この記事を最後まで読めば、遺品整理をどのような業者に依頼すれば失敗がないかわかります。

家族・親族で遺品整理をする場合

お問い合わせ

業者に依頼せずに自分たちで遺品整理をする場合、かかる費用はゴミの処分費用や遺品整理にあたって購入したゴミ袋、軍手などの備品を含め数千円~50,000円程度となります。処分するゴミや大型家具などの量にもよりますが、処分費用を最初に抑えられるのがメリットです。ただし、多くの場合膨大な時間がかかるので、何日かに分けて遺品整理を行うことになります。

遠方にお住まいの場合は交通費など他の諸経費がかさむことも。自分たちで遺品整理を検討されている方は、こちらの記事も参考になります。

【プロが教える遺品整理のやり方】いつ行う?供養は必要?自分で行う方法

遺品整理のスケジュール感

自分たちで遺品整理をする場合、会社にお勤めされていたり、事業をしている方の場合はなかなかまとまった時間が割けずに、年がかりの作業になることがあります。

エコを優先するか、費用を最小に抑えることを優先するか、それとも片付けまでのスケジュールを優先するか…

何を一番優先したいかで、自分たちで遺品整理を行うのか、それとも業者に依頼するのか検討すると良いでしょう。

目標を設定すると効率的に進みます

遺品整理はいつまでに終わらせるのかを明確にしながら進めるとスムーズに終わります。反対に目標を定めないでダラダラ行っていると、何日も時間を割いているのにずっと遺品整理が終わらない…ということにもなりかねません。

効率よく遺品整理を進めるためには、いつまでに終わらせたいかを考え、そこから逆算してスケジュールを組んでいくと良いでしょう。

遺品整理が必要になったときは親族で遺産の分配をする必要が差し迫っているケースや賃貸を引き払う必要があるケースも多いため、なおの事スムーズに終わらせる必要があります。

業者に遺品整理を依頼する場合

掃除業者

続いて、業者に遺品整理を依頼する場合の価格相場をご紹介しましょう。

これらは全て当社の実績や他の業者をリサーチしたときの金額の目安ですので、孤独死された現場で特殊清掃が必要になったり、ゴミの量が多すぎるなどの場合は一概には言えないこともあります。

しかし、普通に暮らしている程度の量のお荷物の場合、大体のケースでこれからご紹介する程度の金額に収まると思っていただくと良いでしょう。

遺品整理の金額の相場

お見積

業者に遺品整理を依頼すると、3万円程度から30万円前後、お荷物の量によっては数百万円に上ることもあります。

これらは人件費だけでなく、大型家具や家電の処分費用、リサイクル費用、ゴミの廃棄費用、トラックのレンタル費用など、様々な金額が上乗せされているのです。

生ごみが多い物件や故人が一人で亡くなられたお部屋(孤独死されたお部屋)、害虫が多いお部屋などは、消毒や殺虫をしながら進める必要がありますので、より高額になる傾向があります。

しかし、新しい家電や未開封の化粧品、ブランド物や貴金属などをお持ちの場合でリサイクルに出せるなら、遺品整理をしながら買い取ってくれ、買い取り分の値引きが見込める場合もあります。

それでは続いて、間取り別に遺品整理費用の相場を見ていきましょう。

ワンルームマンション

ワンルームマンションの場合、遺品整理費用は3万円から7万円程度が相場です。

料金のうち、家電リサイクル家電処理費用が1万5000円程度を占めています。ワンルームの場合は大体故人が一人でお住まいだった場合が多いので、お荷物も比較的に少なめ。高くても最大7万円程度で収まる場合が多いです。

ちなみにエアコンやテレビ、洗濯機等は、そのまま粗大ゴミに出すことができず、リサイクルに出す必要があります。そのため、必然的にリサイクル家電処理費用がかかります。

マンション(2LDK)

2LDKの遺品整理の費用は、15万円から20万円程度が相場です。

この間取りはエリアにもよりますが、2人から3人程度でお住まいだったマンションでお子様が独り立ちされたり、伴侶が亡くなられた後にそのまま故人が住んでいたというケースも多く、必然的にお荷物が多くなるからです。

お荷物が少ない場合は、もっと費用を抑えられるケースもあります。

一軒家(3LDK)

上記のケースに似ていますが、一軒家でまるまる遺品整理を行う場合、相場は20万円から30万円程になります。

こちらもお荷物の多さで料金が変わってくるため10万円程度の幅を持たせてありますが、平屋だと階段作業がないので、2階建てや3階建ての一軒家より安くなる場合があります。

また、庭や道路が広いなどゴミを出すトラックを停められるスペースがある場合だと効率よく作業が進むため、こちらも少しだけ費用が抑えられる場合があります。

遺品整理の費用が高額になりやすい条件

高額見積

業者に依頼した時、遺品整理の費用が高額になりやすい条件は代表的なもので次の3つです。

  • ペンキなどの処理困難物がある場合
  • 生ごみ(特に瓶詰めの梅干し※自家製梅酒など)が多い場合
  • 2階から吊り下げして搬出しなければいけない家具やゴミがある場合(玄関を通すことができない家具家電)

これらは必然的に人員が多く必要になりますので、その分人件費が上乗せすることになり、遺品整理が高額になりやすい傾向にあります。

遺品整理を業者に依頼する時の注意点

遺品整理を業者に依頼する時の注意点

続いて、遺品整理を業者に依頼するときの注意点をご紹介します。遺品整理を依頼する前に注意点を思い返しておくことで、トラブルを回避できるケースもありますよ。

遺品整理業者の中には、正当な理由なく数百万円単位の高額請求をしてくる悪徳業者もいます。

遺品整理をしなければならないタイミングというのは、ただでさえストレスを感じているものでしょう。適正価格で受けてくれる業者に遺品整理を依頼することで、余計な心配事やストレスも軽減します

業者の行う遺品整理をよく知ろう

まず第一に、業者が行う遺品整理の内容を自分でも調べて理解することが大切です。

何にどれだけ工数がかかり、相場の費用はどのくらいなのか把握しておく事はとても大切。見積もりを取ったときにどの業者にお願いすべきかわかるので、必ず調べておくと良いでしょう。

もし分かりづらい場合は、当社にお電話いただければご相談に乗ることも可能です。

また、生ごみやペンキなどの処理困難物をあらかじめ自分で処分しておくなどの工夫もあると良いでしょう。

電話やメールだけで見積もりを取らない

遺品整理を業者に依頼する際は、電話やメールだけで見積もりを取り、そのまま進めることは絶対に避けましょう。電話で見積もりを取って安かったので、いざ依頼をしたらかなりの高額請求でびっくり…!と言うケースも少なくありません。

ちなみに、電話で見積もりを取ったときのトラブルの事例で、業者だけでなく依頼者さんにも非があるケースがあります。例えば、下記のような場合です。※他社さんや依頼者様から聞いたお話です。

▼例(1)
依頼者さんは遺品整理の知識がないため、持っていってもらうゴミの量を”軽トラックで詰める程度”だと勘違いし、軽トラックの量で見積もりをして安かったので業者Aに依頼をしてみたら、当日作業している段階で2tトラック分量のゴミがあって追加料金が発生し、トラブルに…。

▼例(2)
トラック積みきり・積み放題パックを用意している業者B。安さに魅力を感じて依頼をしてみたら、全くゴミが積みきれずにトラブルに…。

よく現場を見ないで安請け合いする業者はもちろん悪いですが、電話やメールなどだけで見積もりをとってしまうと、依頼者さんが『少しでも安い金額を提示してもらおう』と、無意識に過小に申告されるケースがあります。

それにつけこんだ悪徳業者が、きちんと状況をヒアリングをせずに高額な追加料金を請求する…といった構図が多いように見受けられますので、見積もりは電話やメールだけで終わらせることなくしっかりと現地を見てもらうことが大切です。

悪徳な遺品整理業者の見分け方

悪徳な遺品整理業者の見分け方

遺品整理と言うのは多くの場合人生で何度も経験するものではないため『遺品整理の依頼が初めてで、相場がわからず最初にお願いしたのが悪徳業者だった…』と言うケースも少なくありません。

また、遺品整理に関する資格や特別な規則などもないため、業界的に悪徳業者が横行しやすいのが現状です。

そこで、悪徳な遺品整理業者の見分け方として、下記の点に注意してみて下さい。

  • 業者の会社住所は正しいか
  • 廃棄物の処理方法が明記されているか
  • スタッフの人柄に気になる箇所はないか

インターネットの検索で遺品整理業者を見つけた場合、会社の住所がしっかり存在しているかマップアプリなど地図で調べてみると良いでしょう。業者の住所がアパートや駐車場等の場合は注意が必要です。

また、産業廃棄物の回収や運搬について、市町村から認可を取る必要があります。通常、遺品整理業者は認可された業者と提携するか、あるいは自社で産業廃棄処理の認可をとっているため安全です。

しかし、悪徳業者の場合は森などに不法投棄してしまう場合があります。不法投棄は実際に投棄した業者だけでなく、依頼者まで罪に問われる可能性があるため、廃棄物の処理方法は必ず確認しておきたいところです。

また、見積もり対応してくれたスタッフの人柄に気になる場合があれば、あなたの第六感は正しいです。話していて何か嫌な感じがしたら、どんなに安くてもその業者に依頼をする事は避けた方が良いかもしれません。

仮に、その業者が適正価格で規制を受けている業者だったとしても、いずれ嫌な思いをしてしまうことになりかねませんからね。

良い遺品整理業者とは

悪徳な遺品整理業者の見分け方

良い遺品整理業者とは、依頼者に寄り添い、適正価格で迅速な遺品整理を提供する業者だと、私たちは考えています。

リサイクルできるものは、リサイクルにまわし、適切に費用を抑えるのも私たち遺品整理業者の大切な役目です。

言動や態度に不安がなく、寄り添ってくれる姿勢を見せる遺品整理業者は安心なケースが多いです。

また、遺品整理の知識だけでなく、多くの場数を踏んで経験を蓄えていることが1番大切遺品整理の依頼に困ったら、運営が長い業者を選ぶと失敗は少ないでしょう。

【まとめ】

遺品整理は自分たちで行うと、費用を抑えられる代わりに膨大な時間がかかります。そこで遺品整理業者に依頼することで、半日~長くて数日で遺品整理を終えることができます。

遺品整理を業者に依頼する際は、価格相場をしっかり把握し、見積もりは必ず現地を見てもらってから取ることが大切。自分の判断で過少申告をしてしまうと、後々のトラブルにもなりかねませんからね。

今回ご紹介した遺品整理業者のポイントを意識して探していただくと安全ですよ。

記事一覧へ