リサイクルとは?リユースとの違いやわかりやすい家庭ゴミの分別ポイント!
2023.03.10
リユース&リサイクル
世界中の人々が資源という名の地球の恵み使い続け長い間生活をしてきました。しかし、その資源には限りがあり、このまま使い続けると近い将来、枯渇してしまうといわれているのです。
気候変動、地球温暖化、海洋汚染、さまざまな問題に私たちは直面しています。資源を守るためにも循環型社会の実現は急務となっており、限りある資源を新しく使うのではなくリサイクルすることで資源を守る活動が行われています。そこで、今回はリサイクルについて詳しくお届けします。リユースとの違いや家庭ゴミの分別ポイントなども解説するので参考にしてください。
リサイクルとは?
リサイクルとは日本語にすると「再利用」という意味になります。3Rでは使い終わったものを資源として再利用することを意味します。「循環型社会形成推進基本法」によれば、リサイクル(再生利用)とは「循環資源の全部又は一部を原材料として利用すること」とされています。
日本ではリサイクルを総合的に推進するため、家電リサイクル法、食品リサイクル法、自動車リサイクル法などのリサイクルに関連したさまざまな法律を制定し、行政、企業、消費者が一体となリサイクルに取り組める仕組みを整えています。
なぜリサイクルが必要なの?
「循環型社会を構築して地球資源を守ろう」、「3R活動は重要」、「リサイクルは必要」……こう聞いても漠然としていてなんとなくしか理解できないという人は多いのではないでしょうか。ここでは、リサイクルがなぜ必要なのか具体的な理由を説明していきます。
(1)資源の無駄使いを防ぐ
地球の資源は限りあるものが多く、石炭で108年、原子力発電の燃料となるウランで約96年、天然ガスで約49年、石油で約36年いずれ枯渇するといわれています。今ある資源を使い続けるのではなく、既に使用している資源を再び活用すれば新たに資源を使用する必要がないためリサイクルが必要となります。
(2)地球環境を守る
リサイクルをしなければ新しい資源を使い続けることになるだけでなく、ゴミもどんどん増えていくでしょう。ゴミを処分するためにはコストがかかり焼却する際には二酸化炭素が発生します。二酸化炭素は温室効果ガスの主成分であり、この増加が地球温暖化を含む気候変動を悪化させる要因にもなっています。地球環境を守るためにもリサイクルは必要です。
(3)省エネ貢献
新しい製品を作るために新しい資源が必要になりますが、リサイクルで再資源化したものを使用するとエネルギーを大幅に抑えることができ省エネに貢献できるのです。
リユースとの違いは?
再利用という意味合いで混同されがちなのがリユースです。リサイクルとリユースの違いを簡単にいえば……
リサイクル……使い終わった商品や製品から使える部分を取り出し原材料やエネルギー源など再資源化して利用する
リユース……使い終わった商品や部品をそのまま繰り返し使うこと
3R活動には優先順位があり、リサイクルは最終手段です。ゴミを出さない活動をするリデュース、使い終わっても捨てずに繰り返し使用するリユースが重要となります。
しかし、物はいずれ使えくなる日がきます。その最後の手段がリサイクルです。使えなくなるまで使用したら再資源化できる部分を取り出し、同じ製品、他の製品に姿形を変え使い続けることで資源を守ることができます
どんなものがリサイクルできるの?
どのような製品がリサイクルできるのか説明していきます。再資源化できるものが分かればゴミの分別にも役立つので参考にしてください。
・ペットボトル……文房具・洗剤ボトル・卵パック、衣類、カーペットなど
・ガラス瓶……発泡スチロール、土木・園芸資材の材料、粉砕して新しいガラス瓶
・缶……鉄骨・鉄筋、自動車の部品、橋、鉄道のレール
・鉄スクラップ……電気炉、製鋼用、鋳物用
・紙……再生紙、封筒、ボール箱、絵本、新聞紙、週刊誌、印刷用誌、トイレットペーパー、ティッシュペーパー
・発砲スチロール……ペレット、家電製品等の包装材、ビデオカセットや文具、合成木材、プラスチック
・木くず……木炭化し土壌改良剤、消臭剤、燃料、紙の原料
・廃油……工業用石鹸の原料、飼料・肥料、バイオディーゼル油、再生重油、潤滑油
・廃プラスチック類……再生製品及び固形燃料、ペットボトル、公園の遊具、ベンチ
・有機汚泥……バイオマス
・無機汚泥……土木資材
・燃えがら……セメント原料、路盤材、土木資材
家庭ゴミの分別ポイント!
「リサイクルが再資源化を目的とした活動ということは理解したけど家庭で実践するには難しいのでは?」と疑問に思う人も多いと思います。しかし、家庭ゴミをしっかり分別することがとても重要なのです。
ゴミの分別は複雑でよく分からないという人はとても多いと思われます。ここでは家庭ゴミの分別ポイントを説明するので参考にしてください。
(1)自治体のゴミ分別ルールをチェック
衣類や新聞を資源ゴミ、スプレー缶を不燃ゴミに指定しているなど自治体によって家庭ゴミの分別方法は変わります。まずは自治体のホームページをチェックし分別方法を確認しましょう。
(2)複数のゴミ箱を用意
自治体によって異なる場合もありますが、基本的にゴミは4つの種類に分けられます。
・可燃ゴミ
・不燃ゴミ
・資源ゴミ(瓶・缶・新聞紙・雑誌・プラスチックなど)
・粗大ゴミ
家庭では、可燃ゴミ、不燃ごみ、プラスチック、瓶、缶、と分別区分ごとにゴミ箱を複数用意するようにしましょう。そうすることでゴミ取集日にすぐ捨てることもでき家庭内でゴミを分別する手間も省けます。
(3)リサイクルボックスの活用
プラスチックトレーや牛乳パック、新聞紙、雑誌などはスーパーの入り口などに設置されているリサイクルボックスを活用しましょう。買い物ついでにゴミを出せば自宅にゴミを溜め込まずにすみます。
粗大ゴミはどうしたらいい?
粗大ゴミとは家具や家電製品などで指定袋に入らない大きさのゴミを指します。市の指定袋に入る大きさ、片手で持ち上げても袋が破れない重さの物であれば、可燃ゴミ、もしくは不燃ゴミとして出すことができます。
引っ越しや断捨離をして粗大ゴミがでてしまったとき、どこに捨てたらいいの?と悩む人もいます。
粗大ゴミの処理に迷ったら……
・自治体の清掃業務課に連絡をして引き取ってもらう
・清掃業者に引き取ってもらう
・ゴミ処理場に直接持ち込む
以上の処理方法があります。処理方法はどれも有料となっており、料金は廃棄するゴミの量によって決まります。自治体の清掃業務課に引き取ってもらう場合は指定された日に指定された場所へ持って行く必要があります。
分別しないとどうなるの?
ゴミを分別せずに出してしまうと再利用できるものができないまま灰になってしまいます。例えば、石油が原料のペットボトルを可燃ごみに出すと焼却される際、二酸化炭素が発生し温室効果ガスの増加に繋がります。分別せずにゴミを出すことで結果的に環境に負荷をかけてしまうのです。
また、ゴミ処理場では、燃やす、リサイクル、砕く(溶かす)という方法を使いゴミ処理をしています。不適切なゴミの分別をすることで、機械の故障や作業効率の低下を招いてしまう恐れがあります。
【まとめ】
人は毎日ゴミを出しています。ひとつもゴミを出さない生活はほぼ不可能でしょう。しかし、ゴミの排出を抑える生活はできるのではないでしょうか。そして、最終手段として待っているのがリサイクルです。ゴミとして出されたものが再資源化され生まれ変わります。
そのためにもゴミの分別をしっかりすることが私たちにできることです。一人ひとりが意識することで未来のより良い地球環境を作り上げていくことができます。
しかし、リサイクルどころじゃない! 部屋にゴミが多すぎて分別したくてもできない、汚部屋・ゴミ屋敷になってしまって途方にくれている人は世の中にはごまんといます。ゴミの処理に困っている人はエコフレンドリーにご相談ください。
私たちには12年の信頼と5,000件を超える実績があります。どんなお悩みでもご相談者様に寄り添いながら一緒に解決していきます。作業ご依頼が前提ではございませんので一人で悩まずお気軽にご相談ください。