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リユースとは?意味や具体例、環境のために個人でできることを詳しく解説

2023.03.08

リユース&リサイクル

世界におけるゴミ問題はとても深刻で気候変動や環境汚染に大きく影響しています。そのため、ゴミの排出を減らすために循環型社会の実現が急務とされています。

今回は循環型社会のキーワード『3R』、「Reduce(リデュース)」、「Reuse(リユース)」、「Recycle(リサイクル)」から「Reuse(リユース)」をピックアップ。リユースの意味や具体例、個人ができるリユース活動を詳しく解説していきます。

日本のゴミの量を知ってますか?

廃材

皆さんは日本で年間どのくらいのゴミが排出されているか知っていますか? 2022年3月、環境省より2020年全国の一般廃棄物(ごみ及びし尿)の排出及び処理状況等の調査結果が発表されました。

・ごみ総排出量は4,167万トン(東京ドーム約112杯分)

・1人1日当たりのごみ排出量は901グラム

・最終処分量は前年比4.2%減少。リサイクル率は増加。

出典:環境省

ゴミ総排出量と1人1日当たりのゴミ排出量はともに減少しており、ゴミの最終処分場の数も減少しているとのことです。しかし、ゴミ処理事業経費は2兆1290億円にものぼるとこのことです。この経費は税金であり、国民一人当たりが1万6000円を超えるゴミ処理費用を負担していることになります。

循環型社会への実現に向け、国、企業、人が資源を守り効率的に使用する、ゴミを出さないよう活動がすすめられていますが、最終処分場が満杯になるまでの残余年数は21.4年(令和2年度末時点)といわれており、このままでは、近い未来ゴミを廃棄する場所が足りなくなることが予想されています。

今、環境への負荷を抑制させることは急務となっています。不要になったものはなんでも捨てて焼却処分するのではなく、リユースすることを心がけなくてはなりません。では、リユースについて詳しくお届けします。

リユースとは?

リユースの意味を辞書で調べると「再使用すること。 そのままの形体でもう一度使うこと」とあります。循環型社会においてのリユースも同じく、再利用すること、繰り返し使うことを指します。再利用と聞くとリサイクルと混同されがちですし、広義のリサイクルという意味ではリユースを含む場合もありますが、3Rでは使い分けられています

では、具体的にどのようなリユース活動があるのか説明していくのでみていきましょう。

具体的なリユース活動

リユース活動は今日からでもできるものがたくさんあるので参考にしてください。

・不要になった衣類・家具・子どものおもちゃなどを周囲の人に譲る・雑巾として転用する・リユースショップやフリマアプリに出す

・瓶は洗って再利用する・リターナブル瓶(※1)を使用しているものを意識して購入する

・食器・洗濯洗剤やシャンプーなどは詰め替えて容器を再利用する

・牛乳パックをまな板代わり・冷蔵庫の野菜立てや仕切りに再利用する

・家具・家電など壊れたら修理し再利用する

・広告の裏はメモ用紙で再利用する

・リユースショップ・フリマアプリ・フリーマーケットを利用する

・自治体のリユースプラザやリサイクル活動センターを利用する

・一時的に必要なものはレンタルやリース、シェアリングを活用する

いつもゴミ箱にポイっと捨てていた手を止めることがリユース活動の1歩です。「これ他に何か使えないかな?」と考えてみてください。きっと新たな再利用の道があるはず! そのアイデアがゴミを減らすリユース活動への参加となります。

リユースのメリット

リユース活動はどのようなメリットがあるのか説明するのでみていきましょう。

(1)長く使うことで破棄を抑えられる

家電や物品を長く使用することで破棄を抑えることができます。壊れたら新しいものに買い換えるのではく、修理して使用する、新品ではなく中古品を購入することで使用年数を延ばすことができるのです。そうなれば破棄物も少なくなり、ゴミの量そのものの削減・資源の消費を抑えることができます。

(2)二酸化炭素の排出を削減

二酸化炭素は、おもに化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)を燃焼させると発生します。これはゴミを燃やすときだけでなく、製品を製造する際にも大量の化石燃料が使われており二酸化炭素を排出しています。家電や物品をリユースすることで、製造と廃棄、両方を抑えることができ、自ずと二酸化炭素の排出量を削減することとなります。

ですが、製品によっては省エネ性能が向上している、エネルギーを発生させる発電によって多くの二酸化炭素を排出しなければいけない場合もあるようです。柔軟な使い方が今後の課題となっています。

(3)お財布に優しい

リユースショップは全国に5,000店舗近くあるといわれています。どの商品も一定の基準をクリアしなければ店頭に並ぶことはありません。新品を購入するより中古品の方が格段に安くなっており、お財布にも優しい買い物ができると思われます。

また、自分が不要になったものが誰かの必要なものかもしれません。不要になったから捨てるのではなく一度リユースショップやリサイクルショップに持っていくこともおすすめです。思わぬ高値で売れるかもしれませんよ。

(4)ゴミ処理費用の削減

家庭ゴミ、事業所から出たゴミは、市町村が回収し処理を行います。処理にかかるお金は税金になります。環境省の発表ではゴミ処理事業経費に年間2兆1290億円もの税金が投入されています。

ある自治体では家具などの粗大ごみの処理に1kgあたり128円のコストがかかると算出しているそうです。リユースによってゴミを減らすことは、これらのごみ処理にかかる費用を削減することに繋がります。

リユースのデメリット

メリットの多いリユースですがデメリットもあるので説明していきます。

(1)経済成長の衰退

新品の購入が減ることで産業や経済の衰退に繋がるという懸念もあります。ですが、リユース市場は拡大が続くとみられており、リユース事業者の販売額の増加により、雇用を創出し付加価値を生む効果があると期待されています。

(2)修理代が高くつく場合がある

年代もの、一点ものだと修理代が高くつき買い換えた方が安くつく場合もあります。また、中古品を購入する場合は状態をキチンと確認する必要があります。商品ごとにコンディションのばらつきがあったり、フリマアプリで中古の化粧品を購入したら使用期限が過ぎていたなんてこともあるようです。

(3)悪徳業者とのトラブル

不用品を適切に処理してくれる遺品整理、ゴミ屋敷片付け専門業者に依頼したら、処分費用の名目で高額請求をされるケースもあります。また、破棄物を適切に処理するはずの業者が不法投棄をしているという場合もあります。業者に依頼する場合は、公式サイトを確認し資格を持っているか、情報公開しているか、実在しているか、口コミなどの確認をするようにしてください。

【まとめ】

子供を持ちあげる母

今回はリユースについて詳しくお届けしました。リユース活動は今日から始められることがたくさんあります。リユース活動の多くは私たちの何気ない日常生活の中にあり少し意識するだけでゴミの量を減らすことができるのです。ゴミを出すことは簡単ですが、我々の未来を脅かしていることに繋がります。このまま放置してしまうと取り返しのつかないことになるでしょう。

そうなる前にみんなが意識してゴミを出さない、ゴミの量を減らすことが重要です。より良い未来になるためにリユースを意識して行動してみてください。しかし、世の中にはゴミを片付けたくてもできない人がたくさんいます。ゴミの量が多ければ多いほど途方にくれてしまいますよね。

そんなときは、エコフレンドリーにご相談ください。私たちはゴミの片付けのプロです。一軒丸ごとのゴミ屋敷でも片付けます。私たちには12年の信頼と5,000件を超える実績があります。どんなお悩みでもご相談者様に寄り添いながら一緒に解決していきます。作業ご依頼が前提ではございませんので一人で悩まずお気軽にご相談ください。

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