トップ - ノウハウ - 一軒家の遺品整理費用ってどのくらい?費用が決まるポイントと安く抑える方法

一軒家の遺品整理費用ってどのくらい?費用が決まるポイントと安く抑える方法

2023.01.13

遺品整理

「親戚が亡くなって、遺品整理をしなければならなくなったけど…一軒家だと大体どれくらいかかるの?」「できるだけ費用を安く抑える方法はない?」そんな不安・疑問を持つ方も多いでしょう。

基本的に遺品整理自体、人生でそう何度も行う機会があるものではないため、いざ遺品整理の必要性が出てきたときに多くの方が迷われることも多いかと思います。

そこで、業界歴20年以上の遺品整理業者がプロの目線で一軒家の遺品整理について解説しましょう。

一軒家の遺品整理費用の相場

手

一軒家の遺品整理費用の相場は、大体3LDKの一軒家で20万円~30万円程度です。2階建てや3階建てなどで部屋数が多ければ、その分遺品整理の費用は高額になります。

ちなみにマンションやアパートは安くて3万円から高くて20万円程度のため、一軒家の方が相場も高くなっています。

遺品整理の費用が決まるポイント

掃除業者

遺品整理の費用は、人件費やゴミの処分代、リサイクル家電のリサイクル料などにプラスして、下記の5つの要素によってさらに高額になるかどうかが変わります。

  • 部屋の間取り
  • お荷物(遺品)の量
  • 住宅環境
  • 粗大ゴミの有無
  • 特殊清掃が必要な現場

それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

部屋の間取り

一軒家は大体2階建て以上でかつ部屋数が多いパターンがほとんどです。部屋数が多いとその分遺品整理を行うお荷物も多いため、より多くの作業員を手配する必要があります。

作業員が増えればそれだけ人件費もかさむことになりますので、一軒家の中でも広ければ広いほど遺品整理費用は高額になります。

お荷物(遺品)の量

一軒家は家族で複数人で住んでいることが多いので、住まれていた家族の人数が多い分それだけお荷物が多くなる傾向にあります。

また、親戚などが泊まりに来たときのために布団が用意してあることもあり、必然的にゴミの処分費用や人件費が高額になります。

住宅環境

遺品整理を行う住宅の周辺に車を止めるスペースがなかったり、荷物の量が多く必然的に車両の台数が多くなる場合などは、複数日にわたって作業を行う場合もあります。

複数日で作業を行うとその分人件費や車の確保が必要になるため、遺品整理費用も高額になるでしょう。

また、山奥の住宅でトラックを停めた場所からかなり歩かないといけない場合なども人手が多く必要になるため、遺品整理費用が高額になりやすくなります。特殊な住宅環境だと遺品整理も高額になりやすくなるということです。

反対に、家の前にトラックを停められるスペースがあるなどの場合は相場よりも遺品整理費用が安くなることもあります。

粗大ゴミの有無

処分する粗大ゴミの量が多くなればなるほど、遺品整理は高額になります。

当社で依頼いただく一軒家の住宅は築年数が経過している場合が多く、築年数が経っている住宅はクローゼットなどの収納が少ないため、タンスなどの粗大ゴミが多くなる傾向にあります。

また、ピアノやキングサイズのベッドなど、玄関から搬出できない大型の家具は窓から吊り下げて処分する必要があるため、吊り下げ機械のレンタルや大型トラックの手配をしなければなりません。

このように特殊な機材が必要になる現場は、機材レンタル代や人件費などが通常の遺品整理の費用にプラスされていきます。

特殊清掃が必要な現場

故人が一人で亡くなられて時間が経ってしまい、匂いが染み付いてしまった場合など、特殊清掃が必要な現場については、遺品整理に加えて消毒や殺虫などの特殊な処理が必要になるため、通常の遺品整理費用に特殊清掃費用がプラスされます。

しかし、一軒家はマンションやアパートなどの集合住宅と比べて近隣住民への影響は少なくなりますので、必ずしも特殊清掃を行うとは限りません。実際、特殊清掃を行わずにリフォームしてしまったり、解体したりするケースも多いです。

特殊清掃を行わない場合は荷物だけの整理になるため、通常の遺品整理費用と大差なくなります。(匂いがきつい、虫が多いなどの特殊な環境下では別途相談が必要になります。)

一軒家の遺品整理費用を安く抑える方法

電卓(計算)

続いて、一軒家の遺品整理費用をできるだけ安く抑える方法を解説します。少しの工夫である程度は遺品整理費用を抑えることができるかもしれないので、なるべくお金をかけずに遺品整理を行いたいと考える方は、参考にしてみてください。

買取できるものは買い取ってもらう

遺品整理を行う中で、全て処分してしまうのではなく、買取できるものは買い取ってもらうと良いでしょう。遺品整理業者はまだリユース可能なものを買い取っているところも多いため、遺品整理と同時進行で買取もお願いしておくことをおすすめします。

ちなみに1つのブランド品や貴金属などで高額な買取を期待するよりも、とにかく多くのものを買い取ってもらうことを意識した方が結果的に遺品整理費用が安くなります。(ものが減ればその分処分するゴミが減る)

化粧品や新しい家電など、身近なものでも案外買い取ってもらえるものはたくさんあります。余裕があればご自身でフリマアプリなどで販売しても良いですが、手間がかかりますのでおすすめはしていません。

ちなみに、衣類は基本的に買取が難しいことが多いため、あらかじめ資源ごみに出しておくなどして処分しておくことをおすすめします。

自分でできる範囲のことをやっておく

遺品整理を業者に依頼する前に、自分でできることを進めておくと、遺品整理費用を安く抑えられる可能性があります。

特に冷蔵庫の中身や食品類などの生物や、自家製の梅酒(瓶詰め)、ペンキなど、処分に手間がかかるものはあらかじめ自分たちで処分しておくことをおすすめします。

食品関係や腐りそうなものはゴミの日に出して、少しでも減らしておくと良いでしょう。

高齢の場合は生前整理を検討しておくと良い

もし今現在ご自身が高齢の場合は、生前整理を検討しておくのもおすすめです。

生前整理とは、自身が生きているうちに不用品や遺族が後々困りそうなものを処分しておくことを指します。近頃では『終活(しゅうかつ)』とも呼ばれていますね。

生前整理をしておくことで残された家族の負担を軽減することができますし、遺産の問題などで家族が揉める可能性を少なくすることができるでしょう。

また、自分の持ち物を自分の管理下で処分することができるので、大切なものを捨てられてしまうリスクも軽減することができます。

最近では、一定年齢になったらご自身で様々な施設に入所される方も多く、そのタイミングで生前整理を依頼される方が増えています。

実際に当社でもこれまで多くの生前整理を対応させていただいた実績がありますので、生前整理でお悩みのことがあればぜひお気軽にご相談ください。

【まとめ】

一軒家の遺品整理はマンションやアパートと比べて高額になる傾向があります。また、住宅の周辺にトラックを止めて置けるスペースがないと、複数日にまたいだ作業になる可能性もあり、その分費用も高額になるでしょう。

遺品整理は事前にできるだけ荷物の量を減らしたり、生ごみを処分しておくことで、費用を抑えることが可能です。また、リユース品の買取をしている業者も多いので、買取を有効活用してできるだけ多くの荷物を買い取ってもらい、処分するゴミを減らすことをおすすめします。

ちなみに不動産屋さん等の紹介で遺品整理を依頼する機会もあるかもしれませんが、基本的には紹介を通すと紹介料がのっているため相場よりも高額だったり、断りづらかったりするので、自分で遺品整理業者を探しておくのが安全です。

また、ご自身が高齢の場合は生前整理をしておくことで家族の負担を減らすことが可能です。

「このようなケースだと、遺品整理はいくらかかるの?」

「生前整理をしたいけど、どこから始めたら良いかわからない」

そんな方も、当社ではまず生前整理のご相談だけでも受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問合せください。

記事一覧へ