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家庭ごみを減らす方法!家族で取り組める環境保全と節約できる工夫とは

2023.03.22

リユース&リサイクル

資源をたくさん使う生活はとても便利で快適です。しかし、資源を使えば使うほど、環境に大きな負荷をかけています。産業・経済・生活を支えているのは地球上にある限られた資源です

今、資源の枯渇が大きな問題となっています。資源が尽きてしまったらどうなると思いますか? とても今のような生活を維持することはできないでしょう。そのためにも、私たちは限りある資源を守らなければならないのです。

そこで今回は、家族で取り組める家庭ごみを減らす方法をお届けするので参考にしてください。

なぜ家庭ごみを減らす必要があるの?

ゴミ袋

地球環境を守るためといわれてもなんだか曖昧でピンとこない人もいると思います。ここでは、なぜ、家庭ごみを減らす必要があるのか説明していくのでみていきましょう。

(1)資源や地球環境を守るため

「使いたいだけ使って不用になったら捨てて燃やす」このようなことを繰り返してきた今、環境に大きな負荷がかかり資源は枯渇の危機を迎えています。

今ある資源と環境を守るための取り組みが3Rです。

Reduce(リデュース):ゴミの発生を抑制する

Reuse(リユース):不用になったからといって捨てるのではなく繰り返し使う

Recycle(リサイクル):新しい資源として再利用する

私たちは地球の恩恵を受けて暮らしてきました。これからも地球環境に守られて暮らしていくことと思います。しかし、人間も地球環境を守らなければならない時がきたのです。小さなことかもしれませんが、家庭ごみが減れば運搬・処理に伴い発生する地球温暖化の原因である二酸化炭素排出量の抑制、ダイオキシンなど有害ガスの発生を抑制することができます。

(2)ごみ処理場を長く使うため

一般廃棄物は自治体によって回収され焼却処分されています。既存のごみ処理場を長く使うには定期的なメンテナンスと約20年ごとの大規模改修が必要です。ゴミを燃やせば大量の灰がでます。灰を埋める埋め立て地も必要になります。

新たなゴミ処理場施設を作るとなれば、近隣の生活環境に影響を及ぼし、土地の開発や環境にも負荷をかけることとなります。また、灰を埋めれば埋めるほど、埋め立て地の寿命が短くなるでしょう。今あるゴミ処理場を長く使うためにもごみを減らすことが必要です。

(3)コスト削減のため

ごみを減らすことでコストを削減できます。今、焼却処分に年間2兆円を超える税金が使われています。ごみを減らせば今あるごみ処理場を長く使えるだけでなく、新しく作る施設を小規模なものにできます。有料指定袋も小さなものにできお財布にもやさしくなります。

家庭ごみを減らさなかったらどうなるの?

(1)自然環境が破壊される

ごみを燃やした後の灰を埋める土地がなくなります。新しい埋め立て地を作ると森林を伐採することとなり自然環境の破壊に繋がります。

(2)コストが増える

ごみを出すと、収集運搬、中間処理(焼却、破砕、選別など)、最終処分(埋め立て、資源化など)をするため多大なコストがかかります。さらに、このまま経済が発展し便利な世の中になればなるほど、資源は消費し続けられコストが増えていくでしょう。

(3)地球温暖化が進む

ごみを燃やせば燃やすほど、温室効果ガスである二酸化炭素が発生します。地球温暖化に拍車がかかり人間の生活だけでなく、自然界の生態系にも大きな悪影響を及ぼします。

家庭ごみを減らす方法

ペットボトルキャップ

具体的にどのような方法で家庭ごみを減らすことができるのか説明するのでみていきましょう。

(1)食品ロスをなくす

食品ロスとは、食べられるのに捨てられた食品のことです。家庭から出る生ごみのうち食品ロスが約21%含まれているといわれています。食品ロスをなくすためにも以下のことに気をつけましょう。

・買い物前に冷蔵庫で食材チェックしメニューを考える

・必要な分だけ購入

・食材は適切に保存し無駄なく使い切る

・食べれる分だけ作る

・残さず食べる

食品ロスをなくせば、それだけごみも減ります。ゴミが減ればごみ焼却場の維持管理費を減らすことができ無駄な支出を抑えることができます。輸入食品の食品ロスを減らせば、その分を食料が不足している国々に支援でき、飢餓に苦しむ人たちを救うことができます。

(2)調理法を工夫する

野菜の皮や芯など捨ててしまいがちですが食べられる食材もたくさんあります。ブロッコリーの芯、にんじん、大根、茄子などの皮は栄養価も高く捨てるのは勿体無いほどです。

ブロッコリーの芯は肉巻き、ごぼうの皮、大根の皮はきんぴら、にんじんの皮、サツマイモの皮、余ったパセリブロッコリーの茎の皮、しいたけの軸などを混ぜてかき揚げなど、調理法を工夫して食材を使い切ることを意識しレパートリーの幅を広げていきましょう。

(3)コンポストを使用する

生ごみはコンポストを活用して堆肥を作ってみましょう。バケツコンポスト、バックコンポスト、段ボールコンポストと手作りすることもできます。自治体によってはコンポストのレンタルや購入助成金などもあります。

・コンポストがあれば、家庭ごみを大幅に減らすことができます。

・ごみの焼却量が減り二酸化炭素の排出量を抑制できます。

・生ごみを資源化できます。

・堆肥を家庭で使用しなくても地域の学校や農家などに還元できます。

(4)故障したものは修理する

故障したものは捨てて新しいものを購入するのではなく修理して使い続けるようにしましょう。

・過剰な生産を抑え資源の無駄使いを抑制できます。

・ごみの焼却量が減り二酸化炭素の排出量を抑制できます。

・買い換えるよりも経済的です。(物によって修理代の方が高くつく場合もあります。)

・丁寧な暮らしを楽しむことができます。

・物の大切さを学ぶことができます。

(5)使い捨てのものは使わない

ボディソープ、ハンドソープ、シャンプー・コンディショナー、食器用洗剤、リターナブル瓶など詰め替えできるものや繰り返し使用できるものを積極的に使用しましょう。

また、一時的に使用するだけならレンタルを使用するなどしてごみを出さないようにしてください。他にも過剰包装は断る、チラシの裏をメモ代わりに使用する、エコバックを持ち歩くなどを意識しましょう。

(6)ゴミの分別を徹底する

分別せずにごみを出してしまい焼却処分されたら多くの二酸化炭素を排出してしまい地球温暖化に拍車がかかってしまいます。

・ごみを分別することで環境破壊を防ぐことができます。

・焼却処分する際、化石燃料の無駄遣いを防ぐことができます。

・しっかり分別することでリサイクルできるものが増え資源の有効活用ができます。

【まとめ】

エコ

家庭ごみを減らす方法いかがでしたか?

どれも今日から取り組めるものばかりだと思われます。家庭でできることは小さなことかもしれませんが、みんなが家庭ごみ削減に協力できれば大きな力になり、地球環境はより良いものになるでしょう。そのためにも家庭ごみを減らす方法を実践し、みんなで資源や地球環境を守っていきましょう。

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