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循環型社会とはどんな社会?取り組みや具体例を交えてわかりやすく解説!

2023.03.02

リユース&リサイクル

循環型社会という言葉を聞いたことがありませんか? 「循環」という言葉には「ひとまわりして、また元の場所あるいは状態にかえり、それを繰り返すこと」という意味があります。

循環という言葉を使った社会とは何をひと回りさせるのか、まわる社会とはどんな社会を意味するのでしょうか。今回は、循環型社会とは具体的にどんなものなのか、どんな取り組みが行われているのかわかりやすく解説していきます。

循環型社会とは

エコ

循環型社会とは資源を再利用、再生させることで自然を守り負荷をかけない環境に優しい社会を目指すことです。ただ、この説明だと曖昧でわかりづらいですよね。2000年6月2日に交布された循環型社会形成推進基本法に循環型社会の具体例が提示さえているのでご紹介します。

形成されるべき循環型社会

(1)廃棄物等の発生抑制

(2)循環資源の循環的な利用及び

(3)適正な処分が確保されることによって、天然資源の消費を抑制し、環境への負荷ができる限り低減される社会。
出典:環境省

地球には石油、石炭、天然ガス、金属、木材、水などたくさんの自然資源があります。私たち人間はその恩恵を受け生活を営んでいます。しかし、これらの資源は、限りあるもの、人間には作れないもの、世界の限られた地域でしか産出されないもの、使用できるようになるまで時間がかかるものも含まれています。

廃棄物等の発生抑制……自然資源の採取をできる限り減らし効率的に利用する

循環資源の循環的な利用……不要になったものはリサイクルして生まれ変わらせ持続して使い続けていく

循環資源の適正な処分……再利用できないゴミは適切な処分をする

これらを軸に今現在、世界全体が循環型社会の実現を目指し取り組んでいます。

循環型社会がなぜ必要?

循環型社会の形成を法律まで作って進められているのは、資源消費量の増大により天然資源の枯渇、環境問題、廃棄物処分場のひっ迫などさまざまな問題に人類が直面しているからです。

人類は、200万年ほど前に現れた北京原人やジャワ原人が石器や火を使い言葉を話したといわれています。人間は歴史とともに成長し知恵をつけていきます。徐々に自然資源の使い方を覚え、高度化・多様化させ現在の生活スタイルが形成されました。

文明がもたらした便利な道具・機械のお陰で私たちは快適で豊かな生活ができるようになったのですが、その反面、自然破壊、地球温暖化、干ばつによる水資源の不足、大気汚染、ゴミ問題なども表面化してきました。人類は文明の発展とともに自然の循環を乱してしまったのです。

地球が長い年月をかけて蓄えてくれたエネルギーは、石炭で108年、原子力発電の燃料となるウランで約96年、天然ガスで約49年、石油で約36年で枯渇するともいわれているようです。国際的な研究・提言機関であるローマ・クラブが1972年に人口爆発と経済成長がこのまま続くと、食糧生産、資源、環境などの分野でさまざまな問題が起き、100年以内に地球の成長は限界に達するという衝撃的な発表をしました。

環境に及ぼす多大な悪影響が浮き彫りとなった今、地球環境や自然を持続可能なものにするために、循環型社会の重要性が世界で叫ばれだしたのです。

自然と経済の調和

循環型社会は自然の循環と経済の循環2つの調和が求められます。

自然の循環とは、雨が降り川となり海に流れ、蒸発して雲になり、やがてまた雨となる、植物が光合成により二酸化炭素を取り入れて酸素を作り、その酸素を動物が吸い二酸化炭素を作るなど。これらの循環は自然界の健全なあり方です。

経済の循環とは、生産、流通、消費、破棄など一連の流れを指します。経済の循環は、廃棄物等の発生抑制、循環資源の循環的な利用、資源の適正な処分を徹底し、自然の循環への悪影響を最小限にするシステムを構築することです。

これらの2つを調和させるために各業界では、循環型社会実現に向けた取り組みが進んでいます。

各業界が進める循環型社会の取り組み

各業界ではどんな取り組みが行われているのか説明するのでみていきましょう。

(1)林業界

林業界は、木質バイオマスを活用した森林資源の循環利用の取り組みをおこなっています。木質バイオマスとは再生可能な有機性資源(化石燃料は除く)のことです。建築、製材の際に出る間伐材を利用、さらに製材工場や建築現場等から発生する残材を製紙原料や燃料として再利用することで、樹木の伐採量を減らし再生可能な森林を構築しています。

(2)エネルギー業界

エネルギー業界では、食品廃棄物や下水汚泥などの廃棄物を燃料としたバイオマス発電の取り組みが行われています。バイオマス発電とは木屑や燃えるゴミなどを燃焼する際の熱を利用して電気を起こす発電方式です。 発電した後の排熱は、周辺地域の暖房や温水として有効活用ができます。

また、廃棄物の再利用ができるだけでなく、燃料を供給さえ行えば持続的に発電できるため、太陽光発電や風力発電に比べ安定的な再生可能エネルギーとして注目されています。

(3)メーカー・製造業

メーカーや製造業では、これまで蓄積したビッグデータをAIに分析させ需要を予測、原料の過調達や廃棄ロスを防ぎ、資源消費量を抑制する取り組みを行なっています。

他にもさまざまな業界で循環型社会へ向けた取り組みが進めらています。

【まとめ】

エコ

今回は、循環型社会とは何か? ということを説明しました。経済や産業が発展するとともに、人々の生活はより快適になり豊かなものになりましたが、その代償はとても大きく地球そのものの成長を止めてしまう可能性があります。

現在、当たり前になっている社会構造の脱却が人類の大きな課題となっています。限られた資源の消費をできるだけ抑えること、破棄していたものの再利用、環境へ十分に配慮した適切な処分、これらを守ることが私たちの未来を守ることにも繋がります。

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