遺品整理で買取りできる遺品って?それなりの金額での買取りが期待できるもの
2023.01.17
遺品整理
遺品整理を業者に依頼すると、安くて数万円から高ければ数百万円程度の費用がかかります。しかし、遺品整理で出てきた不要品を遺品整理業者に買取してもらえる場合があります。
今回は業界歴20年以上の遺品整理のプロが『遺品整理の際に買取してもらえる遺品』を紹介します。
実際の売却価格は遺品の状態などにもよるので実際に見積もりを取ってみないとわからないこともありますが、遺品整理を検討している方にはある程度の参考にはなるはずです。
「少しでも遺品整理を安く済ませたい」「販売できそうな遺品がたくさんあって勿体無い」という思いをお持ちの方は、本記事を最後まで読むことで、遺品整理の際に悩みを最小限にして不要品を効率的良く売却することができるでしょう。
ある程度の価格で買取が期待できる遺品
まず始めに、ある程度の高価格で買取が期待できる遺品をご紹介しましょう。
貴金属はもちろんのこと、比較的新しめの貴金属、骨董品やアンティーク製品は比較的高価格で買取を期待できます。
また、高級オーディオ機器や有名ブランドの家具、マイセン以上の食器などもある程度高額で買取れる遺品となります。
貴金属(金・プラチナ・高級時計など)
金やプラチナ、高級時計などの貴金属は安定的に買取を依頼することができます。(金やプラチナは相場がありますのでその時々で価格が変動します。)
高級時計はロレックスやウブロなどであれば、ものによってはより高額な買取が期待できるでしょう。
ただし、これらの高額商品の場合は自分でフリマアプリに出した方が高額で売却できる可能性もありますので、すぐに買取を決める前にまずは見積もりを取り、売却するといくら程になるのかリサーチすることをおすすめします。
製造から2〜3年程度の電化製品
古すぎる電化製品は買取れずにリサイクルになってしまうこともありますが、製造から2~3年程度の比較的新しい電化製品であればある程度高額で買い取ってもらうことができるでしょう。
また新しめの家具はまだまだ市場の需要も高く、売却しやすくなります。特に人気がある電化製品や生活必需品の場合は買取の価格も安定します。
骨董品・レトロ、アンティークで価値があるもの(昭和中期以前のもの・古ければ古いほどよし)
故人が大切に保管していた骨董品やレトロ、アンティーク(昭和中期以前のもの・古ければ古いほどよし)も比較的高額で買い取ってもらえる可能性が高いです。
しかし、骨董品やレトロ、アンティークは事前知識がないとどの程度の価値があるのかわからず、ウッカリ処分してしまうことも。
故人が大切にしていたものを正当な価格で売却するためにも、業者に依頼して価値をジャッジしてもらうと良いかもしれません。
心配な方は事前に鑑定に依頼しても良いでしょう。
有名ブランドの家具
家具は生活に必要なもののため、多くの故人が所有しています。そして、遺品整理の際に処分を依頼される機会も多いです。
これらの家具は有名ブランドのものならリユース品の需要も高く、状態の良いものであればある程度の価格で買い取ってもらうことが可能です。
また、デザイナーズ家具などもものによっては買取ができるので、処分を決める前にまずは見積もりをとってみることをおすすめします。
マイセン(MISSEN)以上の食器
マイセンはドイツの陶磁器のブランドですが、マイセンからそれ以上の価値の食器であれば十分買取が期待できるでしょう。故人の趣味で食器を集めている場合も多いので、食器棚にブランド食器が眠っていないかチェックしておきましょう。
高級オーディオ機器
音楽にこだわっていた故人の場合、オーディオ機器にこだわっていることも多いです。
そのため、場合によっては数百万円はくだらない高級オーディオ機器を所有していることも。
高級オーディオ機器もものによってはある程度以上の価格で買取が期待できます。
ちなみに、レコードやCDはほとんど買取が期待できませんので注意が必要です。
お小遣い程度での買取が期待できるもの
続いて、先ほど紹介した遺品よりは高額にはならないものの、お小遣い程度で買取が期待できる遺品をご紹介しましょう。
製造から5年程度の電化製品
先ほど、製造から2~3年程度の新しい電化製品はある程度高額で買い取ってもらえるとご紹介しましたが、製造から5年程度経ってしまった電化製品は買取価格が下がります。
ギリギリ買取ができるのが、製造から5年程度の電化製品くらいだと思っていただけると良いでしょう。それ以上の年数が経過した電化製品は買取が難しくなるため、リサイクルに出すことが多くなります。
ブランド品
ブランド品の買取は思っているよりも高額にはなりませんので、どうしても納得がいかない場合は先ほどの貴金属同様にフリマサイトやオークションで自分で販売した方が良いかもしれません。
流行り廃りがあること、古いモデルだと売れるものと売れないものがあるなど、ブランド品を買取る際は価格差が大きいものです。
レアリティが高いモデルなどは稀に高額で買い取れることもありますが、ほとんどの場合は期待しているほどの価格がつかなくなります。
着物
故人が大切に着ていた着物も買取ができますが、購入時に高額であるにも関わらず、売却時には思っているよりも高額な買取にはなりません。
着物は量よりも質が重視されますが、たくさん所有していても上質な着物でなければほとんど買取価格がつきません。
着物は高そうに見えるので期待値も上がりますが、基本的にはお小遣い程度で買い取ってもらえるものと考えておきましょう。
ピアノ
ピアノも遺品整理の際に買取が可能ですが搬出費用がかさむので、結果的に買取金額が少なめになることが多いです。
都心部だとピアノの搬出だけでも数十万円必要になるケースもあるので、搬出費用と買取金額で相殺されるお客様も多いのが現状です。
有名なピアノメーカーのピアノだからといって高額で買い取ってもらえるわけではないので注意が必要です。
ちなみに、目安としてアップライトピアノだと無料から3万円程度の買取りが基本です。
捨てるのは勿体無いから少しでもお金になれば
故人が大切に集めた趣味関連のものなど「捨ててしまうのは勿体無い…」と思われることも多いでしょう。
少しでもお金になればと思ってもらえるのであれば本や漫画なども買取可能ですし、下記の表にある日用品や生活雑貨なども買取可能となります。
処分する物を減らして遺品整理の費用を割り引いてもらうためには、買取可能なものはできるだけお願いしてしまうと良いでしょう。
【参考】当社で買取できる日用品や雑貨一覧
(詳細はお問い合わせください)
- メガネ
- ネクタイ
- スカーフ
- ベルト
- アクセサリー
- 腕時計
- 財布・ポーチ・カバン(劣化していなければ買取OK)
- 香水・コスメ(1/3以上残っているもの)
- 石鹸・洗剤
- 文房具(消耗品は新品のみOK)
- 裁縫道具(生地は買い取り不可)
- 額・フォトフレーム(新品・未開封のみ)
- シーツ・タオル(新品・未開封のみ)
- 置物(台座のみ・ケースのみはNG)
- 置き時計・掛け時計(電池切れでもOK)
- 工具(電気工具でもOK)
- ライター(使い捨てライターはNG)
- おもちゃ・ぬいぐるみ(日本人形はNG)
- ゲーム(動作確認は不要)
- CD・DVD・レコード(割れ、傷はNG)
- カトラリー類(木製・プラ製はNG)
- 鍋・フライパン(過度に汚れていなければOK)
レコード(国内盤はほとんど値段がつきません)
先程も少し触れたレコードですが、こちらはほとんど買取価格がつかないものとなります。買取自体は可能ですが、珍しいものだからといって高価買取を期待しない方が良いでしょう。
故人が大切にコレクションしていたものでどうしても思い入れがある場合は、自分でオークションサイトなどで売却した方が納得のいく結果になるかもしれませんね。
期待よりも値段のつかない物
かつては嫁入り道具だった桐箪笥。上質な桐箪笥であれば購入時には数百万円することもありますが、こちらは残念ながら遺品整理の際には期待しているよりも(というかほとんど)値段がつかないことが多いでしょう。
桐箪笥は婚礼品のため新品で購入されますので、中古品のニーズはほとんど無いと言って等しいです。
ニーズがない桐箪笥は、遺品整理業者にとっても運搬に手がかかり、場所を取り、かつなかなか売れないため、買取が難しくなります(もしくは期待しているより値段がつかない)。
ちなみに、購入後5年以上経過しているノーブランドの箪笥も買取が難しくなります。
箪笥は衣類を収納するものなので、5年以上経過して清潔さが損なわれている箪笥は需要がなくなってしまうからです。
基本的に遺品整理でお金儲けは期待しないようにしましょう
遺品整理では不要な遺品を買い取ってもらうことができますが、基本的にはお金儲け目当てに買取を依頼するのではありません。
多くの品物をまとめて買取るのでフリマサイトや個人で質屋に買取を依頼するよりも、少ない価格で買取になることもあるでしょう。
あくまで勿体無い、故人が大切にしていたものをリユースしたいなどの理由で遺品整理時に買取をしていきますので、お金儲けを期待しない方がスムーズです。
結局お得に買取してくれるのは、遺品整理業者
「フリマサイトでもっと高く売れるのに!」「質屋に持っていけばもっと良い価格になるかも…」と思われることもあるかもしれませんが、遺品整理をご依頼されている時点で遺品整理にかける時間を購入しているのだと思っています。
遺品整理でお金儲けをしようとして自分の時間がなくなってしまっては本末転倒だと思いませんか。
私たちエコフレンドリーサービスでは、食器や調理器具も買い取り対象となりますので、処分の手間も大分減ることでしょう。
遺品整理を依頼する本来の目的を見失わないようにするのが、スムーズに遺品整理を行うコツです。
もったいないを実践してくれるのも遺品整理業者
遺品整理業者はこれまで多くの遺品整理に携わり、多くのお荷物を片付けてきたプロです。たくさんの現場を見てきた中で、何が買取できて何が買取できないか、すぐにわかります。
お客様のご依頼にもよりますが、基本的には「買い取れるもの全て買取をお願いします」という要望があった際には最大限『もったいない』を実践しています。
全て処分するのが遺品整理業者の仕事ですが、「もったいない」を実践してくれるのも遺品整理業者なのです。